スライダー系

球種別[スライダー]
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スライダーとは、利き腕とは逆の方向に曲がる、あるいは斜めに変化する変化球です。球速は120㌔から130㌔台が最も多く、130㌔台後半では、「高速スライダー」と呼ばれることもあります。現代のピッチャーの多くが持ち球としてあげる変化球です。

スライダーの歴史

世界で初めてスライダーを投げたのは、1900-1910年にメジャーリーグで活躍したチーフ・ベンダーであると言われています。当時は「ニッケルカーブ」という名前で呼ばれていました。その後、1919年にメジャーデビューしたジョージ・ウールが「スライダー」と改名し、火の玉投手ボブ・フェラーなどが習得して徐々にメジャーリーグで浸透していきました。

日本で最初にスライダーを投げたのは、日本プロ野球で初めて完全試合を達成した元巨人の藤本英雄投手です。彼は野手(宇野光雄)とのキャッチボール中に編み出しました。スライダーを編み出した翌年、1950年には24勝、その翌年には26勝と勝ち星を積み重ねます。

藤本英雄は、メジャーでそういう変化球があることを知らずに自ら編み出したようです。

その後、ボブ・フェラーが書いた「ハウツーピッチング」という著書を読んで、自分が投げている変化球がスライダーだと呼ばれていることを知ったのだそうです。

現在の日本プロ野球投手でスライダーを投げないピッチャーはほとんど居ませんが、当時はそれほど浸透せず一方で杉下茂投手が編み出した「フォークボール」の方が先に全盛期を迎えます。

その後、1990年代から2000年代にかけてスライダー全盛期の時代が訪れ、多くのピッチャーが決め球として用いるようになり、その変化の軌道から横スライダー縦スライダーVスライダー高速スライダーなど様々な名称で呼ばれるようになりました。

現在はその多様性から、単に「スライダー」とまとめられることが多くなりました。

スライダーの特徴

スライダーはピッチャーによって変化の仕方が多様です。そのためスライダーを投げる目的もピッチャーによって様々であり、空振りを取りにいくスライダーから、単にカウントを取りに行く(追い込む前に投げる球)スライダーまで多様です。

一般的には、球速が120㌔から130㌔程度でバッターの手元で利き腕と逆の方向に横、縦、あるいは斜めに変化する軌道を描きます。

しかし一概にスライダーを定義することは困難で、一般的にそのピッチャーが「スライダー」と言っていたらそれは「スライダー」だと定義されます。

スライダーの変化の仕方は、ピッチャーの腕の高さによって変わるといわれています。

オーバースローのピッチャーが投げるスライダーは縦に変化します(フォークのようにバッターの手元で鋭く落ちる)。大塚晶則投手が投げるスライダーが縦スライダーの代表的な変化をします。

一方、スリークウォーターやサイドスローのピッチャーが投げるスライダーは主に横に変化します。日本では岩瀬仁紀投手が投げるスライダーが代表的な横スライダーで、右バッターが空振りした球がバッターに当たるということもしばしばありました。

またスピードによっても様々な名称がつけられています。

カーブの軌道に近い「スラーブ」と呼ばれるスライダーから、「マッスラ(「真っ直ぐ」と「スライダー」と造語)」と呼ばれるカットボールに近いスライダーまで存在します(しかし、これらの名前も最近はあまり使われなくなりました)。

また、1980年代後半から1990年代に西武の黄金時代に活躍した郭泰源投手が投げたスライダーの球速は130㌔後半を計時し、これが「高速スライダー」と呼ばれるようになりました。

ヤクルトの伊藤智仁投手や元西武の松坂大輔投手が投げるスライダーも高速スライダーと呼ばれましたが、最近はこのようなスライダーを投げるピッチャーが増えたためか、こちらもあえて「高速スライダー」言われることは少なくなりました。

スライダーはただ曲がればいいというものではなく、いかにバッターの手元で曲がるかが重要です。

逆に、バッターの手元までストレートと同じだと思わせることができれば、バッターに「消えた」と思わせることができます。

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スライダーの習得

スライダーは変化が多様な分、投げ方もピッチャーによって様々です。握り方だけを代えて、あとはストレートと同じように投げる人もいれば、手首を使って意図的に回転を加えるピッチャーもいます。

しかし、一般的にはカーブよりも習得は簡単であり、カーブは投げれなかったけどスライダーは習得できたというプロ野球投手も存在します。日本で最初にスライダーを投げた藤本英雄投手も実はその一人です。

初めてスライダーを習得するには、まずは色んなスライダーを試していくことが重要です。

その際ぜひ参考にしてほしいのは、自分と同じ腕の高さから投げるピッチャーから始めてみることです。自分と同じ腕の高さから投げるピッチャーの真似をすれば、そのピッチャーと同じ変化球を習得できる可能性があるからです。サイドスローピッチャーがダルビッシュ有投手の投げ方を真似しても同じ変化球は習得できません(何かしら参考になる部分はあるかもしれませんが…)。

まずは真似をしてから自分なりにアレンジを加えて自分だけのスライダーが出来上がっていきます。

プロ野球投手のスライダーの握り方・投げ方

伊藤智仁投手 スライダーの握り方・投げ方

大谷翔平投手 スライダーの握り方・投げ方

大野豊 スライダーの握り方・投げ方

大野豊 縦スライダーの握り方・投げ方

菊池雄星 スライダーの握り方・投げ方

黒木知宏 スライダーの握り方・投げ方

摂津正 スライダーの握り方・投げ方

前田健太 スライダーの握り方・投げ方

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