杉内俊哉投手のチェンジアップです。
2009年の夏ごろから投げ始め、その後「杉内=チェンジアップ」と言われるほど脅威となった変化球です。
握り方
中指は完全に浮かせ、親指・人差し指と薬指・小指の4本でボールを挟みます。人差し指と親指でOKサインを作ります。縫い目には一切指をかけません。ボールはツーシームの方向で握ります。
投げ方
ストレートと全く同じ腕の振り、あるいはストレート以上に腕を振って投げます。
球速
120㌔~126㌔
杉内投手のストレートの平均が130㌔後半なので10㌔近く遅いことになります。
変化の軌道とバッターの反応
ストレートとの腕の振り全く同じであることが最も大きな特徴です。ボールを挟んで投げるので若干スプリット気味に沈み込むように変化します。縫い目にはかけていないので左右の変化は少ないようです。
ストレートとの球速差が大きいのでストレートに対応していたバッターは大きくタイミングを外されます。
狙いどころ
杉内投手自身はど真ん中を狙って投げているそうです。少々高めに浮いても球速差があるのでバッターには有効なのだとか。
余談
杉内投手はもともとカーブとスライダーとストレートだけでしたが、そこから落ちる球を習得しようとして行き着いたのがこのチェンジアップだったそうです。巨人の長野久義選手は杉内投手のチェンジアップを見て、ボールが来るまでに2回バットを振れるとまで評したのだとか。ちなにみこのチェンジアップはソフトバンクで同僚だった森福允彦投手が全く同じ握り方で投げています(もちろん杉内投手から伝授されたものです)。