西村健太郎投手のシュートの握り方・投げ方です。
握り方
最も基本的なツーシームの握り方です。縫い目が最も狭くなっている部分に人差し指と中指を縫い目にかけ、親指はその2本の間の真下にくるように握ります。薬指と小指は添える程度。親指は縫い目にはかけません。あまり深く握りすぎるとスピードが遅くなるので、ストレートと同様に浅めに握ります。
ボールの掛かりが悪いなと感じるときは若干薬指側にずらして握ります。
投げ方
ストレートと同じ様に投げます。特にうでをひねったり回転を掛けるような動作はありません。ボールの掛かりが悪いときはリリースの瞬間に指の腹の側面にかかった縫い目を押し込んでやるようにします。
回転を加えようという意識が強すぎると自然に体が開いてくるので(右投げであればステップする足がやや左バッターよりになってしまう)、バッターには簡単に見分けられてしまいます。また変化が大きくしすぎても見分けられてしまうので、曲げようという意識よりボール一個分だけずらすという意識を強く持つことが重要です。
狙う場所は、右バッターであれば内角の腰の位置、左バッターであれば真ん中低めを狙って投げる。
球速
140㌔~148㌔
変化の軌道とバッターの反応
直球の軌道からバッターの直前で右バッターの内角に食い込んできます。バッターはストレートと思って打ちに来るのでサードゴロかショートゴロに打ち取れればOK。空振りを取りにいく変化球ではありません。
球速はストレートと同じであるほどバッターは見分けがつきにくくなります。
余談
西村投手自身、最初はシュートに対してひじを壊しやすいという先入観ががあったが、ストレートと同じフォームで投げればそんな心配はしなくていいとこと。